FXで稼げるようになるためには、かなりの努力と苦労が必要になります。
情報商材を購入しても、簡単に勝てるようにはなりません。
詐欺商材とまでは言いませんが、商材のセールスレターの8割強は、誇張表現ばかりで、誰でも簡単に勝てると思わせるテクニックが含まれています。
結局は基礎を学び、過去検証をし続けなければ、勝ち組への道のりは閉ざされます。
勝ち組になるためには、孤独でつらい作業ばかりですが、一度稼げる力が身につけば、生涯稼ぎ続けるスキルとなりますので、専業トレーダーになりたいと願うのであれば、折れずに勉強し続ける必要があります。
今回の記事で、FXで稼げるようになるための基礎を身につけていただければと思います。
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ダウ理論でトレンド判断
ダウ理論は、現状のトレンドを把握し、上目線なのか、下目線なのか、目線を固定するために必要となり、FXの基礎になります。
一見、軽視されがちなダウ理論ですが、これを理解していなければ、勝ち続けることは難しいです。
そんな基礎中の基礎であるダウ理論を誤った認識のまま活用している方が多かったので、正しい知識を身につけていただければと思います。
FXにおけるトレンドとは
トレンドとは、上昇トレンドと、下降トレンド、トレンドなしの3種に分けられます。
基本的な戦略は上昇トレンドの時はロングで、下降トレンドの時はショート。
トレンドがない場合は、環境を判断してロングするのか、ショートするのか、はたまた見送るのかを判断していきます。
上昇トレンド中の基本戦略はロング
上昇トレンドとは、高値を切り上げている、かつ安値も切り上げている相場を言います。
青丸で高値が切り上がり、赤丸で安値も切り上がっていることが確認されます。
上昇トレンド発生の定義は、戻り高値を上抜け、さらに高値を実体ベースで上抜けたポイントになります。
下降トレンドの基本戦略はショート
下降トレンドとは、安値を切り下げている、かつ高値も切り下げている相場を言います。
青丸で安値が切り下がり、赤丸で高値も切り下がっていることが確認されます。
下降トレンド発生の定義は、押し安値を下抜け、さらに安値を実体ベースで下抜けたポイントになります。
トレンドなしの場合は総合的に判断してエントリー
トレンドなしとは、上昇トレンド、下降トレンドに当てはまらない相場を言います。
赤丸で高値が切り下がっていますが、青丸では安値が切り上がっていますので、上昇トレンドとも、下降トレンドとも呼べません。
この様な場合は、大衆がどっちに動くか迷っている状態ですので、値動きが安定しません。
ちなみに上記模式図ではペナントが作られていますね。
こういった大衆の心理が続くと、チャートパターンが形成され、価格が一気に動き出す可能性が高いので、チャートパターンを覚えておく必要があります。
トレンドは明確なシグナルが発生するまで継続
ダウ理論によると、トレンドとは継続するものですので、順張りが有効になります。
上昇トレンドの時は、逆張りのショートを控えて、順張りのロング。
下降トレンドの時は、逆張りのロングを控えて、順張りのショート。
この考え方が必要になります。
したがって、明確なシグナルが発生するまでは、トレンドに逆らわずに売買することが、基本的な考え方になります。
ダウ理論の明確なシグナルとは?
トレンドを崩す、明確なシグナルの考え方があいまいで、ダウ理論を誤った認識のまま捉えている方が多いようです。
下記、模式図を見てみましょう。
青丸で高値を切り上げ、赤丸で安値も切り上がってます。
一見、上昇トレンドに転換した?と思われがちですが、これは明確なシグナルが発生していません。
したがって、下降トレンド中ということになります。
それでは、明確なシグナルとは何なんでしょうか。
それは、
上昇トレンドの場合は、押し安値を実体ベースで下抜けた時点。
下降トレンドの場合は、戻り高値を実体ベースで上抜けた時点。
これが、明確なシグナルとなり、トレンド継続が崩壊したとみなします。
したがって、先ほどの模式図では、戻り高値を上抜けていないので、一見上昇トレンドに見えますが、下降トレンド中、ということになります。
したがって、ロングで攻めるのではなく、ショートで攻めるのが基本的な考えになります。
この明確なシグナルが出るまでは、上昇トレンドの場合は上目線、下降トレンドの場合は下目線で作戦を練り続ける必要があります。
以上がダウ理論の基本的な考え方になりますので、しっかりと覚えておきましょう。
こちらの記事では、ダウ理論用いたエントリー方法を記載しておりますので、ダウ理論を深堀することができます。
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水平線(レジスタンスライン、サポートライン)で利益幅を狙う
ダウ理論をマスターすることは、勝つためには必須ですが、ダウ理論だけで安定して勝ち続けるのは難しいです。
それは、どこで反転する可能性が高いのかを絞り込むことができないためです。
上昇トレンド中だからといって、単にロングで攻めていれば、高値つかみで含み損を抱え続けてしまうことになります。
上昇トレンド中だから、そのうち上がるであろうと、高を括っていたら、下降トレンドに転換し、一発で退場してしまう可能性がありますので、危険な考え方です。
ダウ理論で目線を固定し、いかに安いところで買えるか、いかに高いところで売れるかを絞り込むために、水平線が必要になります。
押し安値、戻り高値はトレンド転換だけではなく、レジサポとして有効
ダウ理論で出てきた押し安値、戻り高値。
目線を変える、明確なシグナルとして重要なラインですが、レジスタンスライン、サポートラインとしても重要な役割を果たします。
まずは押し安値、戻り高値のラインの引き方を解説します。
押し安値のラインの引き方
押し安値は高値を更新した根元にラインが引かれます。
高値(赤線)を上抜け、高値が更新されました。
したがって、その根元が押し安値としてラインがひかれます。
それでは再度高値が更新されたらどうなるでしょうか。
新たな高値(紫線)を上抜け、再度、高値を更新しました。
したがって、その根元が押し安値としてラインが移動します。
もともと引いていた押し安値は、もう押し安値ではなので、ラインとして機能する可能性は低くなりますので、ラインを削除する必要があります。
戻り高値のラインの引き方
戻り高値は安値を更新した根元にラインが引かれます。
安値(赤線)を下抜け、安値が更新されました。
したがって、その根元が戻り高値としてラインがひかれます。
それでは再度安値が更新されたらどうなるでしょうか。
新たな安値(紫線)を下抜け、再度、安値が更新しました。
したがって、その根元が戻り高値としてラインが移動します。
もともと引いていた戻り高値は、もう戻り高値ではなので、ラインとして機能する可能性は低くなりますので、ラインを削除する必要があります。
高値、安値、直近高値、直近安値も価格反転の重要ライン
高値、安値、直近高値、直近安値は市場参加者が意識するラインになります。
しっかりと、高値、安値、直近高値、直近安値を見極めて、ラインを引くようにしてください。
過去チャートを検証してもわかると思いますが、高値、安値、直近高値、直近安値は、レジスタンス、サポートとして機能することが多いので、しっかりとラインをひいて、作戦を練る必要があります。
ネックラインは市場参加者が強く意識するライン
ダブルトップや、ヘッド&ショルダーのネックラインも意識されるポイントです。
ネックラインは多くの市場参加者が意識するラインになります。
ネックラインを抜ければ価格が伸びますし、ネックラインで止められれば、反発します。
したがって、ネックラインも作戦を立てる上で重要なラインになります。
今までに挙げたラインはすべて重要ですので、しっかりとひくようにしましょう。
こちらの記事で、ラインの重要性が再認識できるはずです。
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マルチタイムフレーム分析こそ簡単に勝つための分析
ダウ理論、水平線は、かなり重要ですが、これだけをマスターしたとしても、安定して勝ち続けるのは難しいです。
ダウ理論、水平線は、いわば点。
点と点を結んではじめて、安定した勝ち組につながります。
その点と点を結ぶ作業がマルチタイムフレーム分析になります。
単一時間軸の分析だけだと、安定して勝ち続けるのはかなり難しいので、マルチタイムフレーム分析を理解する必要があります。
シングルタイムフレーム分析だけで勝ち続けるのはなぜ難しいのか
最初は複数時間軸を意識し、短期足はタイミングを計るだけ。
そう思っていたものの、結果的に上位時間軸を無視して、1時間足、15分足のレジサポをメインに取引してしまった経験はないでしょうか。
監視足が短い時間軸になればなるほど、細かなノイズに翻弄され、ポジポジ病につながってしまいます。
それでは、下図を見てみましょう。
上昇トレンドと仮定して話を進めます。
直近安値(紫戦)でレジサポ転換がきれいに決まりました。
その後、高値(赤線)を上抜けました。
ダウ理論で上昇トレンドなので上目線で固定、そして、直近高値でのレジサポ転換エントリー。
または、高値ブレイクでエントリーがセオリー通りの完璧なエントリーになります。
しかし、これだけで勝てるほどFXは甘いものではないんですね。
これにより、ダウ理論は使えない、水平線は使えない。
やっぱ、ボリンジャーバンドだな、やっぱオシレーター系のインジケーターだな、と聖杯探しの負のループに突入してしまいます。
ダウ理論、水平線が使えないのではなく、シングルタイムフレーム分析だけで、ダウ理論、水平線を使っているのが問題なのです。
先ほどの図でロングだ、と思った方は、下図ではどのように思うでしょうか。
簡易的で申し訳ありませんが、青のトレンドが上位時間軸で、下降トレンドと仮定して話を進めます。
そして、黒のトレンドが下位時間軸で、先ほどと同様の波形を描いています。
もちろん、このまま上昇に転じる可能性もありますが、上位時間軸のトレンドほど強固なものとされていますので、先ほどの高値(赤線)ブレイクをしたとしても、上位時間軸のレジスタンス(青線)で止められそうなので、このまま上昇する可能性は低いな、ということが判断できるようになります。
この様に、今は上位時間軸のどの位置にいるのか、を意識しなければ、無駄なエントリーが多発してしまいます。
こちらの記事で、実際のチャートを用いたマルチタイムフレーム分析について、より詳しく記載しています。
マルチタイムフレーム分析について、最初は頭が混乱するかもしれませんが、慣れたら簡単ですので、しっかりとマルチタイムフレーム分析をして、現状、上位時間軸のどの位置で価格が推移しているのかを確かめるようにしてください。
あとは、過去検証で、いかに多くのチャートを見て頭に叩き込めるかです。
過去検証はMT4で十分
ダウ理論、水平線、マルチタイムフレーム分析で現状の価格推移の位置を知る。
これを覚えたことで、自分はだんだんと勝てるようになりました。
しかし、ダウ理論、水平線、マルチタイムフレーム分析を頭で理解しただけでは、安定して勝ち続けるのも難しいです。
あとは、どういうときにエントリーすれば勝てる確率が高いのか。
どういったときに負けることが多いのかを、過去チャートを見て徹底的に頭に叩き込みます。
この過去検証を怠ってしまうと、勝率は上がらず、安定して勝ち続けるのは難しいでしょう。
こちらの記事で、過去検証を詳細に記載しておりますので、参考まで。
過去検証では、フォレックステスターが有効的ですが、MT4でも十分過去検証ができます。
お金をかけたくないのであれば、MT4で過去検証しても問題ありません。
まとめ
FXで勝てるようになるまでにしたことを全てまとめてみました。
勝てるようになるまでには、成功と失敗の繰り返しです。
なぜ今回は成功したのか、なぜ今回は失敗したのかについて、過去検証で徹底的に洗い出す必要があります。
そして、実戦を繰り返していくうちに、さらなる改善点も見えてきて、自分なりの手法がだんだんと完成していきます。
したがって、1ヵ月で勝てるようになるわけがありません。
1日10時間勉強したとしても、月に300時間です。
300時間勉強しただけで勝てるようになるほど甘い世界ではありませんので、そのことを肝に銘じて、少しづつでもいいので、日々成長して、FXで稼ぎ続けられるよう頑張りましょう。
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